FUGA

若い頃は”一生もの”という言葉に魅力を感じ、これからの長い人生を共に歩んでいくんだと思いながら、その”一生もの”に愛着を感じていたのだが、この年になると、なにを持っても、おそらく”一生もの”になるんだろうなと思う今日この頃なのである。

そのような中で若い人にもこれは間違いなく”一生もの”になるであろうと思うものについてである。
購入の動機は、ここ最近、あるバイクに乗りたいと思っているのであるが(バイクの話はまたどこかでしたいが)、そのバイクに乗るためにしっかりとしたブーツが欲しいという思いから日々Amazonで調べていたところ、”一生もの”に出会ったのである。

”一生もの”のブーツ

イタリア・GAERNE(ガエルネ)社のFUGA(フーガ)という名前のブーツ。日本の販売代理店は、株式会社ジャペックス(JAPEX) であり、フーガの記事もいろいろとあって購入時の参考とさせて頂いた。(今は判らないが)Amazonで購入するとサイズが合わなかった場合の交換ができないようであったため、交換が可能とうたっていたジャペックスで購入。というのも、Amazonでのカスタマーレビューを参考にすると普段履いている靴のサイズ+0.5cm~1cmくらいが良いとのこと。ただ私の場合は普段は24.0cm(最近「馬鹿の大足、間抜けの小足」という表現を聞かなくなった)なのであるが下敷きは必須で、なおかつ靴紐を目一杯締めている状態なので、とりあえず24.0cmで購入し、きついようであれば交換しようと考えてのこと。実際履いてみると24.0cmで下敷き無しでもほぼちょうど良い感じ。なので、やはり「普段履いている靴のサイズ+0.5cm~1cmくらい」が良いようだ。
因みにではあるが、このブーツはAmazonでは購入しなかったものの他の靴に関して言えば、巷の靴屋さんには24.0cmのサイズはほぼ置いていない状態なので、利用させていただいている。

さて、”一生もの”と思えるところはというと、革がしっかりしていること。厚さがあり、オイルドレザーの質感、手触りがすこぶる良い。チャップリンの「黄金狂時代」という映画で空腹のあまりにブーツを茹でて食べるシーンがあったが、このフーガはその気にさせてくれる、食べても美味しそうと思わせてくれる革なのである(そう思うのは私だけだと思うが)。さすがは革の本場であるイタリア製と悦に入る。
防水もしっかり効いており、ブーツの上部、ちょうど足首から上を包んでくれるところの構造がふっくらとしていて保温性がよいのである。また、靴底がなんでも「ノルウェージャン製法」という作りになっているそうで頑丈このうえない。

ノルウェージャン製法「通称ノルヴェジェーゼ(Norvegiese)」です。この製法は、靴の甲革と中底、表底を独特のロックステッチで縫い合わせることにより様々な利点があります。例えば靴底が厚く型崩れしにくいこと、剛性が非常に高いこと、頑丈に仕上がり長持ちする事、靴底が張り替えられる事などです。高級紳士靴の定番になっているように、古来より靴を頑丈に、そしてきれいに仕上げるのに最適な製法なのです。ー ジャペックスサイトより引用

https://japexstore.net/collections/touring-boots/products/gaerne-fuga-green

在宅勤務での運動不足解消を目的に購入早々の1月から毎日15分程度近所を散歩するのに履いているのだが、靴の上にかかった雪が溶けても水玉になってはじいているし、氷点下5度を下回っていても足元が冷たいという感じはなかった。ビブラムソールなので氷っている道では滑りやすいのは当然であるが、雪道ではしっかりと雪を噛んいる感触があった。なので冷えている日は歩いていると「キュッキュッ」という雪鳴きがほかの人の音より余計に鳴っていた。

下敷きとワックス

下敷きはMADE IN ITALYの付属品。
純正の防水クリームは購入。
防水がまだ効いているフーガには塗っていません(別の革製品に塗っているので量が減っています)

バイクに乗るときだけではなく、普段も履いて”一生もの”を十分に味わっていきたいと思っています。

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